「さて、今月はどうしようか。」
10月までで、リバウンド分はしっかり取り戻した。
ここからは、当初の予定どおり、月−1kgのペースに戻すだけ。
ゴールまでの道筋が見えてきた今こそ、無理せずに続けることが大事だ。
ここで負荷をかけすぎると、また揺り戻しがくる。
だから今月は余計なことをせず-1kg、1日-240kcalの生活を心がけよう。
大きな変化を狙う必要はない。
やることはこれまでと同じで、食事の量を少し抑えたり、活動を少し増やしたり、その調整を続けていけばいい。
目立たなくても確かな前進
1kg減っても、劇的な変化があるわけではない。
外から見ても、写真に残しても、すぐに違いがわかるものではない。
それでも体重計の数字は確かに減っていて、前に進んでいることを示している。
わずかな変化でも、続けていけば合計は確実に大きくなる。
その積み重ねが、やがて目標に届く道になる。
そう信じられるようになったのは、これまで続けてきた結果だった。
そして今の段階では、あと−1kgを2回減らすだけで目標に届く。
派手な進み方は必要ない。
ここからは「計算通りの数字」を、確実に刻んでいくだけだ。
工夫をどう積み重ねるか
新しい運動や食事法、サプリを試してみたくなることはある。
それは決して無駄ではなく、自分に合う方法を探す大事なプロセスだ。
これまでやってきたのは、摂取を少し抑えて、消費を少し増やすこと。
夜の白米を減らして通勤を自転車から徒歩に変える。
そうした小さな工夫が習慣になってきた。
新しい工夫を取り入れることも、同じ工夫を繰り返すことも、どちらも意味がある。
無理なく続けられる範囲で試しながら、自分に合うやり方を少しずつ広げていく。
それが、このダイエットを続けられる一番の力になっている。
中年のダイエットは無理なく続ける工夫が大事
歩くのがつらいと感じる時期があった。
姿勢のせいか、腰や肩の重さが抜けずに疲れが残ってしまう。
そんなときに役立ったのが、体を支えるためのグッズだった。
寝具を見直してマットレスを替えると、翌朝の体の感覚が変わった。
眠りの質がよくなると疲れが残りにくくなり、翌日の行動も軽くなる。
数字には出にくい部分だけれど、こうしたケアは毎日の行動を続けやすくする大事な要素になっている。
カロリー収支の感覚が身につくとダイエットがはかどる
ここまで続けてきたことで、不思議な感覚が身についてきた。
たとえば「今日は昼にカツ丼を食べたから、夜は控えよう」と自然に思えるようになった。
逆に「今日はたくさん歩いたから、おにぎりを一つ足しても大丈夫」と気楽に判断できる。
もちろん正確な数字ではない。
けれど、だいたいの収支が感覚でわかるようになったのは大きな進歩だ。
数字を細かく計算しなくても、赤字と黒字の境目をイメージできる。
この感覚は、ただの知識や机上の計算ではなく、毎日の体験から生まれた実感だった。
自然にできるようになったカロリー収支の調整
最初のころは「ダイエットをしている」という意識が常にあった。
食べるときも、動くときも、「これは痩せるため」と考えていた。
けれど今は違う。調整が、生活の一部になってきた。
たとえば、飲み物を選ぶときに自然と水やお茶に手が伸びる。
お菓子を食べるときも「今日は半分だけでいいか」と無意識に判断している。
そういう小さな選択の積み重ねが、結果的にマイナスを作っている。
意識して頑張らなくても、体重が少しずつ減っていく。
この感覚を持てたことが、11月のいちばんの収穫かもしれない。
ストレッチポールやフォームローラーで体をほぐす
毎日の数字の管理だけでなく、体をゆるめる時間も意外と大切だった。
特に役立ったのがストレッチポールやフォームローラーだ。
背中をストレッチポールにあずけて転がすと、こわばった姿勢がほぐれて呼吸が深くなる。
フォームローラーを太ももやふくらはぎに当てれば、歩き疲れがやわらいで翌日の動きが軽くなる。
カロリー消費に直接つながるわけではないけれど、疲れをためないことで日常の行動はずっと続けやすくなる。
「無理をしないための工夫」こそが、ダイエットを長く続ける力になっていた。
体の仕組みを知ることでもっとダイエットが楽になる
摂取と消費の感覚は、だいたい自分でつかめるようになってきた。
だから毎日の細かい記録に頼る必要は少なくなってきた。
むしろそれが自然で、続けられている証拠だと思う。
その一方でAIからは、体の仕組みやカロリー消費のメカニズムをよく聞くようになった。
脂肪が燃えるのはどんなときか、睡眠や姿勢が消費にどう影響するのか。
そんな雑学を知ると、数字の管理だけでは見えなかった工夫の余地が広がっていく。
「これを取り入れればもっと楽に続けられるかもしれない」
「こうすれば得になるかもしれない」
そう考えるだけで、取り組みが実験のように感じられてきた。
体の仕組みを理解するほどに、工夫するのが楽しくなっていった。
その楽しさが、無理なく続ける力につながっていた。
あと1kgはのんびりと楽しみながら
今月は1か月で1kgの減量だから、無理する必要はなかった。
新しいことは増やさず、今ある習慣を繰り返し、自然に調整していく。
それだけで十分だった。
残りはわずか。
焦らず、欲張らず、このまま続ければ目標に届く。
そう思えるようになったこと自体が、大きな収穫だった。
